学会に行こう!プロジェクト①
みなさん こんばんは
本日より、「学会へ行こう!プロジェクト」の発表です~。
第56回日本肺癌学会学術集会が11月26~28日まで、パシフィコ横浜で行われました。そこでは患者・一般向けプログラム、もちろんお医者さんのプログラムがたくさんあり、それを見てきて、患者が感想文を書く!という企画です。学会ってあまりいったことないですよね?いや、ほとんど行ったことなどないと思います。さてさて、どういうところなのか・・・。ワンステップ!の会員さんやさまざまな方が協力してくれましたよ!
一応、目的を書くとですね・・・
自分が知った・教わった内容を、同じ仲間の方にシェアすることです。必ず誰かの役に立つと思います。この経験、めったにしないわけですから、みんなに知ってもらったほうが絶対いいですよね。ですので読んだ皆さんもどう感じたのか、コメントいただけると、うれしいです!
さてさて、そもそも学会ってどんなとこ?写真ですこしご紹介♪

みんなで企画した第一回全国肺がん患者会連絡会議の模様です。
たくさんのかたに来ていただきました。うれしいです。※ここの報告はまたのちほど。
では、さっそく「学会へ行こう!プロジェクト」感想文です。
今回はお二人に登場していただきます。二人とも患者・一般向けプログラムの「日本医科大学武蔵子杉病院の勝俣範之先生の「抗がん剤は効かない」論を検証しよう」について書かれています。
ではどうぞ~。
▼自己紹介
名前:大西幸次(おおにし こうじ)
病状等:2007年1月、肺腺がんステージ3aの告知を受け、抗がん剤(カルボプラチン+パクリタキセル)と放射線(35回 64グレイ)治療を行い、現在再発・転移もなく元気に仕事してます。
▼肺癌学会学術集会の印象
第一印象:こんなに大勢のDrが参加して、診察・治療に影響はないの?と感じました(笑)。 また、医療関係者向けプログラムは早朝7時からモーニングセミナーに始まり、19時までのイブニングセミナーまで、結構真面目に参加されている事に驚いた。
▼みたい演題は?
① 日本医科大学武蔵子杉病院の勝俣範之先生の「抗がん剤は効かない」論を検証しよう
理由:先生の著書を2冊所有しており、共感を持っていたので、話を聞いてみたいと思っていた。
② がん患者と家族のメンタルヘルス
▼演題の感想
<「抗がん剤は効かない」論を検証しよう>
近藤医師の極論を信じ、命を落とさないために「データの解釈の仕方」について説明いただき、近藤理論に対する反論について理解できました。私自身が進行がんで、近藤理論で言えば「治らない」がんです。しかし、抗がん剤+放射線治療を受け、完治する事が出来ました。これを放置しても同じ結果であると思えませんし、検証する事も困難です。また、抗がん剤ががんに効いてもQOLが低下すれば意味がないとの言葉にも共感できました。
<がん患者と家族のメンタルヘルス>
余命宣告は当たらない(的中率35%程)ので、止めた方が良い。特に呼吸器科の先生は余命宣告をやりたがる。
▼感想
全体的に患者・家族向けプログラムは、内容を噛み砕き分かり易い内容で良かったと思います。「医師が患者家族になって」は少し内容が重く、前向きになれない内容もあった。患者向けの「患者が明るく前向き」になれる体験談とかも有れば、共感出来て良いのでは?と感じた。
たくさんの患者さんも居たので、空いた時間で「患者サロン」も開ければ良いとも思った。
▼さいごに・・・
ほんと参加出来て良かったです。 また来年も参加したいと思います。
▼Sさん(女性)
2010年暮れに健康診断で肺腺がんステージ4と診断され治療を続けながら5年が経とうとしています。
10月のワンステップのおしゃべり会で肺がん学会のことを聞き、患者・家族向けのプログラムがあって参加できることを知りました。
2日目の「『抗がん剤は効かない』論を検証しよう」に参加しました。
私はずっと抗がん剤治療をしてきて、それがうまく効いてくれたおかげで、ステージ4なのに普通に元気に過ごせていると思っています。『抗がん剤は効かない』説の偏ったデータの読み取り方など普通にはわからない点を説明して下さり、主治医が選んでくれて自分がやってきた治療が正しかったと改めて思うことができました。副作用を予防する支持療法をたくさん使ってまでも抗がん剤をやらなきゃいけないの・・・?と思う時もありますが、それでも今の医学で一番の方法なのだから、主治医を信頼することも治療の上で大事なことと思います。
3日目の「がん患者と家族のメンタルヘルス」、参加できなかったのですが控室にレジュメが置いてありました。
「自分のせいでがんになったと思いこまないように。無理にがんばらなくていい。何が何でも前向きにならなければ・・と追い込む必要はない・・・」
落ち込んだり無理に強がったりしてしまうことがありますが、とても気持ちが楽になる言葉がいろいろ書かれていて癒されました。
さいごに・・・
全国からお医者さんや医療関係の方、生活や就労の面でのサポートをして下さる団体の方、患者会の方・・・本当に大勢の方が学会に参加されていました。治療は孤独な闘いですが、がんに立ち向かっているのは自分だけではない、こんなに大勢の味方がいるんだ、と思えたことは大きな収穫だったと思います。
